①催奇形性
重要ですので、再掲します。
イソトレチノインは催奇形性があります。
妊娠中に内服している場合、胎児に異常を及ぼす可能性が報告されています。
そのため、以下の通り、リスクを無くすのに十分な期間の避妊をお願いしております。
女性の場合
・服用開始前1ヶ月は必ず避妊をしてください。
・服用中と服用後6ヶ月間は必ず避妊をしてください。
・妊娠中・授乳中の方も処方できません。
男性の場合
・服用中と服用後1ヶ月間は必ず避妊をしてください。
②骨端線の閉鎖
成長期の方の骨の両端にある層です。ここから骨が成長し、背が伸びます。
イソトレチノインはこの骨端線にダメージがある可能性があり、成長期の方には処方できません。
あおばクリニックとしては15歳未満の方は処方できません。
15歳以上の方でも身長がまだ伸びていらっしゃる場合は処方できません。
(18歳未満の方の診察には保護者の方の同席が必要になります。)
③唇の乾燥・皮むけ、顔の皮膚の乾燥・皮むけ、肌の乾燥、鼻の粘膜の乾燥、鼻血、目の乾き・まぶしさ、筋肉や関節の痛み、胃腸障害、頭痛や倦怠感
特に唇の乾燥や皮むけはほぼ全ての方が非常に悩まれます。皮膚も乾燥し、最初は肌荒れが強くなることもあります。
皮膚も唇も保湿に努めるようになさってください。
筋肉や関節の痛みが出る方もかなりいらっしゃいます。内服を中止すると治まるようですので、ひどい場合はご相談ください(もちろん、他が原因の場合もあります)。
④治療前、1ヶ月後、3ヶ月後の血液検査をお勧めしております。
率は低いですが、肝機能検査(AST、ALT)、血算、CK(クレアチニンキナーゼ)、血中脂質検査(TC、HDL、LDL、TG)に異常が出ることがあります。
あおばクリニックでは血液検査を行っておりませんので、近くの医院か病院で受けられることをお勧めしております。
異常が出た場合、御相談ください。
⑤うつ病について
「イソトレチノインによってうつ病は引き起こされない」という報告もあるようですが、正直なところ、分かりません。
服用当初は唇や肌が皮むけしたりなどで精神的ストレスもあるでしょうし、一方で効果が出始めると気分が明るくなるということもありますから、イソトレチノインと気持ちは無関係ではあり得ません。
うつ病は珍しい病気ではありませんので、「内服中にたまたま発症する」ということも有り得るでしょう。
お出ししている限り、直接的な関係はない印象です。
いずれにしても、もし、内服中にうつ病が発症した場合はご相談ください。精神疾患治療中は内服を中止させていただく必要がありますので、服用の継続を判断させていただきます。
⑥ふけ、抜け毛
顔だけでなく、全身で皮膚のターンオーバーが促進されます。
そのため、ふけが増えることがあります。
また、毛周期が活発化されるためか、抜け毛が増えることがあります。
特に投薬初期の1~2ヶ月に多いです。
⑦以下の方は処方できません。
・潰瘍性大腸炎やクローン病をお持ちの方(既往の方も含む)=症状が悪化する可能性があります。
・ミノマイシンやビブラマイシンなどテトラサイクリン系の抗生剤を内服中の方=作用が強くなることがあります。
・パラペン・大豆・ピーナッツアレルギーのある方
・肝障害をお持ちの方
・精神疾患をお持ちの方
・ステロイドを内服していらっしゃる方
・イソトレチノイン服用でアレルギーを起こされたことのある方
・レーシック・ICL手術の前後3ヶ月間
・ビタミンAを含むビタミン剤を内服中の方
・高コレステロール血症の方
⑧その他の副作用
めまい、頭痛、吐き気、倦怠感、骨粗しょう症などがあります。
また、非常に稀ですが、薬剤アレルギー、アナフィラキシーショック、スティーブンスジョンソン症候群、視覚異常、聴覚異常などが報告されております。
⑨服用中とその後1ヶ月は献血が出来ません。(赤十字へご確認ください)
